アレルギー性鼻炎②～通年性アレルギーの原因　チリダニ～

　ダニといっても、たくさんの種類がありますが、ダニアレルギーの原因として多いのは、チリダニです。ヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニが含まれます。
　体長0.3mm、人を刺したりはせず、ホコリや髪の毛、フケなどをエサとして繁殖します。

　高温多湿な環境が、ダニの繁殖には最適で、寝具やカーペット、ソファー、畳やぬいぐるみが大好きです。一般的に梅雨頃から夏にかけ増殖し、秋から冬には少なくなります。

　
　では、ダニアレルギーは、夏に多いのでしょうか？


　実は、秋から冬に症状が出やすくなります。これはダニの消化酵素（タンパク質）が、アレルギーの原因と考えられていますので、ダニの出すフンもアレルギーの原因となるのです。

　夏が終わり、ダニの数は減っても、ダニの死骸やフンが残り、気候が乾燥していくにつれ、空気中に舞い上がりやすくなります。それを吸入しやすくなるので症状が出やすくなるのです。また、押入れから出した冬用の布団には、通常の２～３倍のダニが住んでいると言われています。考えただけでも、鼻の奥がムズムズしそうです。

　人の気管へは、０．０１mm以下にならないと入り込めません。ダニ自体は０．３mmですが、フンは０．０１～０．０３mm、乾燥して砕けると、０．００１～０．００２mmとなり、容易に吸入されるというわけです。